僕とシステムソフトウェア研究室
はじめに
この記事は,FUN Advent Calendar 2019 - Adventarの23日目の記事です.遅刻しました,ごめんなさい.
システムソフトウェア研究室とは
公立はこだて未来大学システムソフトウェア研究室(通称:127室)は,主にシステムソフトウェアと呼ばれる低レイヤのソフトウェアの研究をしています. 主にOSや仮想化,ネットワークのような分野を扱っています. 指導教員の先生(以下,ボス)は,2016年度に着任されたので,2017年度から研究室がスタートしています.
今回の話
今回は,2016年度から2017年度の空白の1年間に,システムソフトウェア研究室は僕を含めたB1・B2に占拠され,たまり場になっていました. その期間に,どんなことがあったのかをメインで話していこうかなと思っています.
なぜ着任された先生は1年間研究室に人が居ないのか
これは単純に,卒研配属を3年後期に決めるからです.そのため,着任された最初の年は卒研生が誰も配属されず,人が居ないです.
システムソフトウェア研究室が占拠される(する)までの経緯
僕は2016年度入学で,ボスと未来大に来たタイミングが同じでした. 僕は入学当初から高度ICT演習(通年のPBL)に参加していました.この演習で僕と,後に研究室占拠の主な共犯となる「ITヤクザ」又は「緑のヤクザ」,「人生N週目」で定評がある D.Takahashiさん(D.Takahashi.kubeconfig (@yaemonsan) | Twitter),そしてボスの3人の接点ができました.(事件のはじまり)
その後ITヤクザが主催していた,「寒暖差の激しい5月の北海道で真夜中に凍えながら外の大型テレビジョンでGoogleI/Oを見る修行」(またの名をGoogle I/O Extended Live Streaming 2016 Hakodate)がきっかけで,共犯者達とボスとの接点や交流が増えたりしたような気がします.(記憶が定かではない)
そしてある日,ボスに向かってド直球に「卒研スペース空いてないですよね?使わせてください」とITヤクザと一緒に言って(ような気がする),晴れてシステムソフトウェア研究室を占拠することになりました.
占拠してからの生活
環境構築
新しいPCを買ったらまず最初に環境構築するように,なにもない研究室を勝手に占拠したらやることは,研究室を居住環境を構築することです. 占拠した共犯者たちで,モニターを買ってQOLを上げたりしました.
研究室に誰もいないのを良いことに27インチ×2の贅沢環境 pic.twitter.com/bxPxFdlBlM
— chikuwait/Yuki Nakata (@chiku_wait) 2017年2月3日
また,研究室の床を剥がして回線工事をして環境を整えました.
皆さんが普段歩いているカーペットを剥がして,蓋を外すとこうなっているんですよ.本日研究室配線工事 pic.twitter.com/YuR1ANMMXX
— chikuwait/Yuki Nakata (@chiku_wait) 2016年7月15日
ちなみに,この配線工事は平和には終わらず,間違えてループする経路を作ってしまいました. その結果,学内ネットワーク絶対に殺すスイッチが爆誕しました.一回作動して学内ネットワーク落としてます.
ギークハウス127
環境構築が終わったこの部屋で何をしていたと思いますか?研究していると思いますが,実際はただ遊んでいただけでした.
研究室でRevolution OSを見ながらキャッキャしたり,
127でrevolution osの動画見てる pic.twitter.com/Bul5M4DKTl
— chikuwait/Yuki Nakata (@chiku_wait) 2016年11月22日
研究室内でドローン飛ばして指を負傷したり,
127でドローン飛ばした pic.twitter.com/aVLq8s62lg
— chikuwait/Yuki Nakata (@chiku_wait) 2016年10月7日
みんなで電子工作して遊んだりしていました.
金曜の電子工作 pic.twitter.com/39CwTHmZZx
— chikuwait/Yuki Nakata (@chiku_wait) 2016年11月4日
今振り返ると,ろくなことをしていない...
占拠してどうなった
僕は,最初からシステムソフトウェアや低レイヤーに興味があったかというと,実はなかったです(最初は別の研究室に行きたかった).それどころか,「いや,僕低レイヤーとか興味ないんでW」みたいなことを先生に言っていた気がします.
しかし,システムソフトウェア研に住み着いて気がついたらコンパイラや,OS,仮想化などを色々触る機会に恵まれました. 特にB2のときに作り始めたものは,僕がシステムソフトウェア研でやっている卒業研究に繋がっているものです. この研究室を占拠することが無かったら,僕は多分システムソフトウェアという世界を知ることも無かったし,今はきっと別のことをしているでしょう. もしかしたら,自分が熱中できるものを見つけれなくて,プログラミングをそこまでやらなかったかもしれない事すら想像できます.
軽い気持ちでした研究室占拠が,僕の世界を大きく広げてくれたと今は思っています.
最後に
ぜひ後輩の皆さんにも,カジュアルにいろんな研究室に行ってみたり,色々な分野に触れてみてほしいと思います. 最初は興味がなくても,いつの間にかそれが自分の熱中できるものになる時が来るかもしれません.
よい大学・研究室ライフを!